アルバイトを辞めるとき、ほとんどは口頭で退職する旨を伝えることが多いと思います。
社会に出ると、退職するときは口頭だけでなく書面での届け出も求められますが、アルバイトではどうなのでしょうか?
また、もし退職届が必要となった場合、どのように書けばいいのでしょうか?
本記事では、アルバイトで退職届は必要か否か、そして退職届の正しい書き方を解説します。
例文も併せて紹介しますので、本記事を読めば退職届の要否や正しい書き方が理解でき、円満に退職できますよ。
アルバイトの場合は、基本的に退職届は不要です。
口頭で退職したい旨を店長や上司などに伝えるだけで構いません。
ただし、アルバイト先によっては、雇用形態にかかわらず退職届を求められるところもあります。
退職の旨を伝えるときに、退職届を提出する必要があるか確認しましょう。
なお、口頭であっても書面であっても、退職の意思を伝えるタイミングは就業規則に従いましょう。
なぜなら、急に退職してしまうとシフトが回せなくなり、店長や上司・スタッフなどに大きな迷惑がかかってしまうからです。
前もって退職の意思を伝えていれば、職場側も人材の確保など準備に回れます。
シフトの切り替えもスムーズに行えますし、退職の手続きも円滑に進みやすくなるでしょう。
退職届と似たような言葉で「退職願」があります。
どちらも、必ず書面で提出しなければならないという決まりはなく、直接口頭で伝えても問題ありません。
ただ、退職届と退職願では意味合いや効力が大きく異なります。
●退職願
退職願とは、文字通り「退職させてほしい」という意思を会社に伝えるための書類のことです。
雇用契約の解除を会社に願い出るために提出しますが、正式に受理されるまでは撤回できます。
なぜなら、退職届のように「辞める」という固い意思を伝えるものではないからです。
自分で落ち着いて考えてみたり、店長や上司、あるいは一緒に働く仲間に説得されたりなどして退職する考えを改め、引き続き働きたいと思ったときは撤回できます。
よって「アルバイトを辞める」と固い意志表示をしたい場合には向いていません。
アルバイトを辞めたいと思っている、就職・転職先が決まっているけれど入社日までは日数があるときなどに適しています。
●退職届
退職届とは「仕事を辞める」という強い意志を表すものです。
すでに「退職する」という意思が会社側に伝わっており、退職が決まっている場合に提出します。
退職願との大きな違いは、一度提出すれば撤回が基本的にできない点です。
退職願よりも強い拘束力があるため、まだ退職の意思が固まっていないうちは出すべきではありません。
逆に、退職する旨を伝えていないのに提出することは、失礼にあたるため注意が必要です。
それに、ある日突然退職届を出されると、会社側も驚いてしまいます。
仕事で苦楽を共にしてきた仲間ですし「一言相談してほしかった……」と、寂しい気持ちにもなってしまうでしょう。
退職することが決まっているのであれば、まずは上司や店長などに口頭で伝えるのがベストです。
口頭で相談して話した上で、退職する意思が変わらないのであれば届け出るといいでしょう。
提出期日は、退職届も退職願も就業規則に従う必要があります。
雇用期間に定めのない契約のアルバイトである場合は、退職を申し出た日から2週間が過ぎると雇用契約が解除できます。
ただし、雇用期間に定めのあるアルバイトについてはルールが異なります。
会社にはそれぞれ独自の規則があるため、退職のことでトラブルが起きないよう、就業規則を必ず確認しましょう。
退職願や退職届など、退職に関連する書類は人生のうちに何度も書くものではないため「書き方が分からない」と悩んでしまう方もいるでしょう。
しかし、ポイントをおさえれば退職願も退職届も簡単に書けます。
ここからは、退職願と退職届の書き方について解説します。
退職願と退職届の用紙サイズとして一般的なB5かB4の白い便箋、罫線入りを使う場合はビジネス用のものと、黒ボールペンまたは万年筆を用意して、ぜひご覧ください。
●退職願の例文
退職願は、一般的には手書きの縦書きがマナーです。
手書きの場合、「退職願」は、一行目の中央部に書きます。
二行目の最下部に、「私事」または「私儀」と記載します。
そして三行目に、退職理由を書きます。
退職理由がどのような理由であっても「一身上の都合」は使用して構いません。
次に、退職理由を書いた行から数行あけて日付を書きます。
日付は書類の提出日を記入してください。
あとは部署名・名前・会社名・代表者名と続きます。
代表者名には必ず「様」などの敬称が必要です。
名前の横に印鑑を押すことも忘れないようにしましょう。
もしパソコンで退職願を作成する際は、下記を参考に作成してみてください。
●退職届の例文
退職届も一般的には手書きの縦書きがマナーです。
退職届に記載する項目は、基本的に退職願と同様です。
ただし、退職理由の文末が退職願とは異なります。
退職願の場合は「退職いたしたく、ここにお願い申し上げます」ですが、
退職届は「退職致します」と断言した書き方になるため注意しましょう。
パソコンで退職願を作成する際も、下記を参考に作成してみてください。
退職願も退職届も、封筒に入れて渡すようにしましょう。
封筒は、白色で無地の二重封筒に入れます。
封筒に入れる際は、三つ折りにするのがマナーです。
書き出しが右上方に来るように、下から上へ3分の1折り上げ、その上に重ねて下に折ります。
封筒の表に「退職願」または「退職届」、裏面に所属部署名と氏名を記載することも忘れないようにしましょう。
最後にのりで封をして、〆マークを記載して完了です。
メールや郵送などの指定がなければ、会議室など他のスタッフがいない場所で、店長や直属の上司にそのまま手渡しましょう。
アルバイト先とのトラブルが原因で職場に顔が出せない・上司が忙しくなかなか会えないといった場合は、郵送で提出するという方法があります。
郵送で提出して問題ないか上司に確認を取った上で、送るようにしましょう。
また、上司や店長から「郵送で送っても構わない」と言われた場合も、郵送して大丈夫です。
ただし、退職願・退職届の入った封筒に切手を貼ってはいけません。
更に大きめの封筒に入れて郵送しましょう。
もし退職願・退職届を提出しても返答がない場合は「確認していただいてますでしょうか?」と聞いてみましょう。
特に退職願の場合は、退職届ほど強い意志を伝えるものではないため、「辞めないでほしい」という気持ちから、却下されてしまうこともあります。
話す時間を作ってもらい、退職の意思を理解してもらいましょう。
もし理解が得られない場合は、更に上の上司に相談することをおすすめします。
辞める本人も職場も気持ちよく退職日を迎えるためには、退職希望日までに余裕を持った状態で、辞める本人が意思を伝える必要があります。
「どうせもう辞めるから」と考えてギリギリまで黙っているなど、いい加減な対応をしてはいけません。
もし退職願や退職届の提出を求められたら、本記事を参考にしながら作りましょう。
退職を願い出る場合は「退職願」、退職を届け出る場合は「退職届」です。
提出は直接手渡しで行い、事情によっては郵送で構いません。
辞める意思が強いことを伝える退職届の場合は、事前に上司や店長に相談した上で提出しましょう。
退職するときは、まわりのことを考え、身勝手な対処になってしまわないようにすることが大切です。
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